乙4とは?をザックリ解説

危険物乙4とはなに?をザックリ解説

はじめて危険物乙4という言葉を知って興味をもった人の為のページになります。
(通称:乙4)(読み:おつよん)(正式名称:危険物乙種第4類)

 

まずはじめに、危険物免許には、
1:「甲種(こう)」 2:「乙種(おつ)」 3:「丙種(へい)」と3タイプがあります。
一般的に危険物の資格を持っているというと、『乙4』のことをいいます。

 

1:甲種(こう)はすべての危険物の取扱い、立合いができるもっとも良い免許になります。
※受験資格があります。

 

2:乙種(おつ)に関しては乙1種〜乙6種までの6タイプがあります。
その中でもガソリンなどのメジャーな危険物の取扱い、立合いができる乙4種が1番の人気になります。
※誰でも受験できます。

 

3:丙種(へい)は、特定の危険物の取扱いができます。立合いはできません。
※誰でも受験できます。

 

 

【目次】

1:危険物乙4は国家資格
2:危険物試験の合格率
3:乙4の出題方法について
4:危険物乙4がメリットになる、または、必要な就職先
5:危険物の免許は8種類あります
6:第1類危険物〜第6類危険物までの代表的な品名

 

 

1:危険物乙4は国家資格

 

乙4免許を取得すれば、第4類危険物【ガソリン、軽油、灯油、重油など】の、取扱い、立合いができるようになります。
※乙4は、国家資格です。
※危険物取扱者の資格をもってないと働けない仕事も沢山あります。

 

 

 

2:危険物試験の合格率

 

1:危険物甲種(こう)
資格合格率:約30%〜40%程度

 

備考:
甲種だけ受験資格が必要になります
1:化学に関する学科又は課程を終了した人
2:製造所等で2年間の実務経験をつんだ人
3:乙1又は、乙6のうちの1種類、乙2又は乙4類のうちの1種類、乙3、乙5の4種類以上の乙免許取得者
1、2、3のどれかに該当している人でないと、甲種を受験することができません。

 

 

2:危険物乙種(おつ)
資格合格率:
乙1 約60%〜70%程度
乙2 約60%〜70%程度
乙3 約60%〜70%程度
乙4 約25%〜50%程度
乙5 約60%〜70%程度
乙6 約60%〜70%程度

 

備考:
乙4だけ合格率が低いですね。危険物と言えば、活躍する場面が多い、乙4を多くの方が受験します。初めての受験者も多く意外と難しい試験ですので合格率が低いです。

 

難易度:
※私は1カ月間、1日2時間程度、危険物の本を読んだだけで試験に挑み見事落ちました。
(後日、試験問題の正解率がハガキで届きますが、ギリギリで落ちていました)

 

※2回目は、約2カ月間1日3時間程度、自分でノートを書きながら勉強して見事合格しました。
(後日届いたハガキの問題正解率は、ほぼパーフェクトでした)

 

 

3:危険物丙種(へい)
資格合格率:約40%〜60%程度

 

備考:
危険物丙の免許は、勉強すれば誰でも取得できる可能性が高いです。
丙の免許が活躍できるケースとしては、ガソリンスタンドのバイトの人などに良いです。正社員を狙うなら乙4が必要になります。

 

 

 

 

3:乙4の出題方法について

 

出題形式:5択のマークシート方式です
試験時間:2時間
合格基準:

危険物に関する法令 15問
基礎的な物理学および基礎的な化学 10問
危険物の性質ならびにその火災予防および消化の方法 10問

試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上で合格となります。
3科目中1科目でも60%を下回ると不合格になります。

 

 

 

4:危険物乙4がメリットになる、または、必要な就職先

 

 

その1:ガソリンスタンド(半必要)

ガソリンスタンドでバイトをするだけなら乙4は必要ありません。
しかし、
ガソリンスタンドで、バイトの時給アップ、または、正社員を目指す方に必要になるのが、
1:「危険物乙4」 2:「普通車自動車免許」 3:「自動車整備士3級以上」の3種類になります。

 

※乙4免許の役割
乙4取得者は、(ガソリン、軽油、灯油など)を取り扱う際に、立ち合いができる免許になります。
なので、
お客の給油の際に、監視、モニター監視ができます。
常に乙4取得者が1人はいないと、ガソリンスタンドが営業ができないということになります。

 

※ガソリンスタンド(乙4免許なし)でのバイトの給料は日当で5000円〜8000円程度のところが多いです。

 

※ガソリンスタンドで正社員の場合の年収は、約250万円〜400万円程度で募集をかけている会社が多いです。

 

 

 

その2:タンクローリー運転手(必要)

タンクローリーの運転手になるには、
1:「乙4」 2:「大型1種免許(一般でいう大型)」の2つの免許が必ず必要になります。

 

※乙4免許の役割
タンクローリーは、液体を運ぶ仕事になります。
水やはちみつなどの安全な液体を運ぶ場合は、危険物ではないので、大型1種免許だけあれば大丈夫です。
しかし実際にはそのような運搬会社はほぼなく、
タンクローリーは、ガソリン、軽油、灯油、ケミカル(化学液)などを運ぶのが一般的ですので、危険物の取扱いができる、乙4免許が必要です。

 

※大型免許を持っている方が転職先として、乙4を取得して、タンクローリーに運転手になるケースもあります。

 

※タンクローリーの荷物はホースを使ってする為、力仕事がなく(ホースは少し重いですが)そのため、女性や高齢者のタンクローリー運転手でも就職できる会社が多いのも特徴です。

 

※タンクローリー運転手の年収は、約250万円〜600万円程度ですが、350万円程度の求人が多いです。
ガソリンではなく、ケミカル(化学液)を専門で運ぶ場合は、危険度や慎重さが増すため高い給料が見込めます。

 

 

 

その3:ビル管理、ビルメンテナンスの仕事(あれば有利)

ビル管理の仕事は、資格を持っていない未経験者でも募集をかけている会社もあります。
絶対に乙4免許が必要というわけではないです。

 

ですが、
ビル管理の仕事に、何の免許も持たない人が就職した場合、色々な免許を働きながら取得していくケースが多いです。
また、
即戦力の求人の場合は、
「乙4」「2種電気工事士」「冷凍機3種」「2級ボイラー技士」
「第三種電気主任技術者」「一級施工管理技士(電気・管)」「消防設備士」「建築物環境衛生管理技術者」「1級・2級電気工事施工管理技士」「1級・2級管施工管理技士」「電験3種」「オフィスビルや商業施設の設備管理経験」
など様々な資格を必要とするケースが多いです。

 

※ビル管理の仕事は、職場に応じてかなりの資格を必要とするケースが多いです。
その代わり免許をたくさん持っている人の年収は高く、約350万円〜650万円程度で募集をかけている就職先が多いです。

 

 

 

 

5:危険物の免許は8種類あります。

 

甲種(こうしゅ) 1種類の免許
乙種(おつしゅ) 6種類の免許
丙種(へいしゅ) 1種類の免許

 

免許種類 取扱い 立会い
甲種 すべてできる すべてできる
乙1種 第1類危険物のみできる 第1類危険物のみできる
乙2種 第2類危険物のみできる 第2類危険物のみできる
乙3種 第3類危険物のみできる 第3類危険物のみできる
乙4種(乙4はこれっ!) 第4類危険物のみできる 第4類危険物のみできる
乙5種 第5類危険物のみできる 第5類危険物のみできる
乙6種 第6類危険物のみできる 第6類危険物のみできる
丙種 第4類の特定の危険物のみ できない

 

 

 

6:第1類危険物〜第6類危険物までの代表的な品名

 

危険物の種類 代表的な危険物
第1類危険物 塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類などの酸化性個体
第2類危険物 硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体などの可燃性固体
第3類危険物 カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、黄りんなどの自然発火性物質および禁水性物体
第4類危険物(乙4はこれっ!) ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体
第5類危険物 有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物などの酸化性液体
第6類危険物 過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などの酸化性液体