大型免許とは、取得条件や費用、1種2種の違い、取得の流れについて
タンクローリー運転手になるには、『乙4』と『大型免許』の2つが必要になります。
タンクローリー運転手を目指いしている方に向けて、大型免許について解説していきます。
1:大型免許を取る為の条件は2つあります
2:大型免許は2種類あります
3:大型車1種と大型車2種の費用と授業時間
4:あなたの自動車免許種類の確認方法
5:普通車と思っていたら、中型車の免許だった人へ
6:大型免許の取得流れ
7:失業者は、ハローワークから免許費用を一部負担してもらえるかも?
8:大型免許を取る人へのアドバイス
1:大型免許を取る為の条件は2つあります
条件その1:3年以上の運転経歴が必要
普通免許、中型免許、準中型免許、大型特殊免許のいずれか1つをすでに取得していて、
これらの免許のいずれかを運転していた期間(運転経歴)が通算して3年以上ある必要があります。
条件その2:深視力(しんしりょく)検査をパスすること
深視力検査とは、普通の視力検査とは違います。
まず3本の縦棒があり。
3本の棒の内、真ん中の棒が奥に行ったり、手前によって来たりしているのが、ちゃんと見えているかを検査します。
真ん中の棒が、左右の棒と、ちょうど同じ大きさになった時に、ボタンを押して棒を止めます。
【この画像は、真ん中です】〇
【この画像は、棒が手前に寄っています】×
【この画像は、棒が奥に行っています】×
※私は、初めての検査でうまく見えなかったのですが、大型免許1種の料金を払う前に何回も練習させてもらい、見えるようになりました。
※普通の視力検査とは違うので、個人個人こればかりはやってみないとわかりませんね。
2:大型免許は2タイプあります
大きな車を運転するには、大型免許が必要だということは、みなさんわかっていると思いますが、いざ大型免許を取得しようと思ったとき大型車免許が2タイプがあり「あれ?」っと感じることが出てきますので解説していきます。
まず初めに、タンクローリー運転手に必要な大型免許は
『大型車1種』又は、大型車2種どちらでもかまいません
※タンクローリー運転手は大型車1種で十分ですっ。↓で説明しています。
その1:大型車1種とは
大きな車を運転できます。人を乗せて運転することはできますが、人を運んでお金が発生する場合はダメです。
大型車1種を持っていてもバスの運転手にはなれません。タンクローリーはこの免許で運転できます。
その2:大型車2種とは
大きな車を運転できます。人を乗せて運転することができます、人を運んでお金が発生する仕事ができるようになります。
バスの運転手になれますし、もちろんタンクローリーの運転手にもなれます。
まとめ
1種と2種の違いは、人を乗せて運転する際にお金をもらうかどうかの違いになります。
2種は、人を乗せて、お金をもらって運転することが仕事になるので、より安全性を確保するために、資格の取得が厳しく料金も高く。授業時間も長くなります。
1種2種どちらを取得してもタンクローリー運転手にはなれますが、タンクローリーの運転手だけを目指すなら、安くて授業時間の少ない大型車1種の取得がおすすめです!
※私はタンクローリー運転手になるために大型車1種を取得しました。
※大型車1種免許のことを一般的に『大型免許』と呼びます。
3:大型車1種と大型車2種の費用と授業時間
※教習所により料金が違いますので、あくまで参考だと思ってみてください。
既得免許(きとくめんきょ)とは:今あなたが持っている免許の種類のことです。
【大型車1種の料金と授業時間】
※私の場合は、中型8トン限定免許を持っていたので、料金は289440円かかりました。
※運転がうまくできなくて補修を受ける際には、1回約9000円かかります。
※授業時間は、場内練習を8回、路上練習を12回行いました。
※約2カ月通って取得できました。
※私は8トン限定免許を持っているので、筆記授業はありません。筆記試験もありません。
※あなたが今持っている自動車免許の種類によって、大型車1種を取得する料金、授業時間が変わります。
【大型車2種の料金と授業時間】
※バスの運転手を目指すなら大型車2種が必要になります。
※あなたが今持っている自動車免許の種類によって、大型車2種を取得する料金、授業時間が変わります。
4:自動車免許種類の確認方法(既得免許)
免許証の赤〇で囲んであるところを確認してみましょうっ!
現在、あなたの取得している免許の種類になります。
※既得(きとく)とは、すでに自分のものにしていることを言います。
※この写真では私の、既得免許は、中型車8トンになります。
5:普通車と思っていたら、中型車の免許だった人へ
普通免許を取得したはずなのに、あれ?『中型車8トン』って書いてある???
免許を取得したのが、平成19年6月2日より前の人は『中型車8トン』に表示が変わりました。
※平成19年6月2日に中型第一種免許・中型第二種免許・中型仮免許が新設されました。
平成19年6月1日より前に普通免許を取得した方は
旧普通第1種免許(AT限定免許を含む)を取得していた方は、8t限定中型第一種免許(AT限定免許を含む)という明記になりました。
旧普普通第2種免許(AT限定免許を含む)を取得していた方は、8t限定中型第二種免許(AT限定免許を含む)という明記になりました。
6:大型免許の取得流れ
その1:あなたが、普通免許、中型免許、準中型免許、大型特殊免許のいずれか1つをすでに取得していて3年以上経っていること。
その2:あなたの今持っている自動車免許の種類を確認する。持っている免許によって料金と授業時間が変わってきます。
(普通車と思っていたら、中型免許だというケースもあります)
その3:大型免許が取れる教習所を探す
その4:料金確認、時間(取得期間)の確認
その5:料金を支払う
その6:大型教習開始
7:失業者は、ハローワークから免許費用を一部負担してもらえるかも?
『教育訓練給付制度』をご存知ですか?
※一定の条件を満たす雇用保険の一般被保険者(在職者)又は
※一般被保険者であった方(離職者)
大型車免許に関わらず、失業中の方が免許などを取得する際にハローワークに、『教育訓練給付制度』の支給申請手続きをすれば、大型車免許費用の一部を負担してもらえる制度があります。大型車なら約8万円〜10万円程度の支給があります。
自分が『教育訓練給付制度』を利用できるか条件を満たしているかや、手続き方法については、最寄りのハローワークで教えてもらえます。
8:大型免許を取る人へのアドバイス
私が大型免許を取得したのは、36歳で車は持っていませんでした、数カ月に1回レンタカーを借りる程度の運転しかしていませんでした。
ミッション普通車免許を取得してから、約18年ぶりにミッションの運転をしました、しかも大型車です。
運転初日終了後に、
「やっぱり難しい、本当に大型免許を取得することができるのか?」と落ちこみました。
当分この感覚が続きました。
ですが、現在は見事取得しました。感想としては。
「人は慣れます。普通車免許を取得できた、あなたもきっと大型に慣れます」
がんばって下さい。
アドバイス1:運転席の位置が違うことを頭に入れる
大型車はかなり前に座席があります。左右に曲がる際に普通車のように曲がると、車のサイドをぶつけてしまいます。
最初は怖いですが、座席の位置が普通車よりもだいぶ前にあるのだということを、常にイメージしながら乗ればOKです。
アドバイス2:大型免許の合格率約85%
大型免許を取得するのが難しいと思っている方でも。合格率約85%と聞けば安心できますね。
私が通った教習所の話です、良い機会なので色々教官に尋ねてみました。
■合格率はどれくらい?
大型免許の合格率は約85%もあるとのことでした、ほとんどの人が1回で卒業試験に受かると言っていました。
■卒業試験に落ちたらどうなるの?
卒業試験に落ちた場合は、1回補修を受けなければなりません。補修費用約9000円
再度、卒業試験を受けます。卒業検定費用約8000円
■卒業試験に落ちる1番の原因は?『ぶつける』
卒業試験では、1発不合格で絶対にやってはいけないことがあります。
教官に聞いてみると、ほとんどの人が1発不合格によって卒業試験に落ちているということでした。
ダントツで多いのが『ぶつける』です。
練習中私は、何度も教習所内でぶつけていました。
ぶつけると言うと大げさに聞こえますが、正確な言い方をすれば、ポールにかするになります。
教習所内は、壁の代わりにポールが立っています。車をぶつけようが、かすろうが車は無傷ですので、私は、緊張感0でした、減点くらいだろうとあまり気にしていませんでしたが、卒業検定直前の練習で、ポールに『かするだけ』で1発不合格だよと言われビックリしましたっ、しかも、ほとんどの人が卒業検定に落ちるのが『ぶつける、かする』が原因だそうです。早く言ってよっ・・・
確かに教習所を出ればポールの壁なんてないし、壁にかすっただけでも事故なのでダメですね。
『1番かする』のは、バックの際に壁ギリギリまでせめるケースです、後ろの壁はポールだしぶつけても車にキズが付かないので緊張感がでず、ついぶつけてしまいます。
『2番かする』のは、左右にハンドルを切る際に車の後部ろが、『振り出されて』でポールにかするケースになります。
■卒業試験に落ちる2番目の原因は?『信号無視』『停止線越え』
『信号無視』『停止線越え』はどちらも1発不合格です。
『信号無視』は、なかなかないと思いますが
『停止線越え』は、車を運転している人なら誰でも経験はあると思います、ですがコレも1発不合格です。
急ブレーキは大幅減点ですが、停止線越えは1発不合格ですので、停止線付近で迷った場合は急ブレーキのほうが卒業試験ではよいです。
『ぶつける』『かする』『信号無視』『停止線越え』にさえ注意すれば多くの人が大型免許に合格可能だといえます!
アドバイス3:意外と運転しやすい
大型車のデカさにビビってはいけませんっ!
大型車に乗ってみてはじめて分かることですが、座席の位置が非常に高いため、周りの状況が見やすく危険を察知しやすいです。
普通車とは違いサイドミラーがデカくて、色んな角度のサイドミラーが何個もついてあるので、横が見やすいです。
路上での練習中に感じましたが、大型車の運転手は安全運転を心がけている人が多く、無理な運転をしていませんっ!
大型運転手は距離をとって道を譲ってくれる人が非常に多く助かりました、譲り合いの精神がある人は大型運転手に向いていると思います。